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​​十夜会

​​毎年11月第1土曜日

お十夜の歴史は古く、永享年間(1430年頃)にまでさかのぼります。室町時代の第6代将軍足利義教の執権平貞経の弟平貞国が世の儚さを感じて、仏道に生きようと京都の真如堂(天台宗・真正極楽寺)にこもり、十日十夜の念仏行を行ったことが始まりとされています。

浄土宗の根本経典『無量寿経』の一節には「娑婆世界で十日十夜の間、善行を修めることは、仏の世界で千年に渡って善行に励むよりもすぐれている」と説かれています。この理由は、仏の世界には修行を修めるものが数多くおり、煩悩など妨げになるものがなく自然に功徳が積める修行しやすい環境であるのに対して、この娑婆世界は煩悩や苦しみ、悪い行いに満ち溢れ、そのせいで人々はあくせくと日々を送り、一日たりとも心が休まることがない、そんな世界だからということになります。

勝運寺では、鎌倉光明寺に祐崇上人から伝わる引声念仏を双盤をつかいお称えします。また、十夜法要のなかで放生会も修し、どんな生きものでも他の生きもののいのちをいただいて生きていることに感謝いたします。

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十夜会: 詳細
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